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毎日忙しくさせていただいております!

2024.09.14 カテゴリ:

毎日忙しくさせていただいております。 所沢市『三ヶ島の家』、7月に無事にお引き渡しが終わりました。
これからご家族皆様で、たくさんの思い出を作っていただければと思います。
着工していた北本市『みのりの家』も無事に上棟し、気密測定も終わりました。
その間に『みのりの家』では、実際にご自身の家に使われる木材の加工をご見学いただきました。 なかなか、こういう機会は多くないのでこなから建築工房ではお休みが合えばご参加いただいております。
見学にご協力いただいたフォレスト西川の皆様、有難うございました。

こなから建築工房の家は、高気密・高断熱の設計が特徴です。そのため、全棟気密測定を実施しています。
外張り断熱(ネオマフォーム)で断熱を行い、気密・防湿を確保した上で、さらに付加断熱(アクリアフォームネクスト)を施しています。
気密(C値)が適切に取れていないと、空気の流れをコントロールできず、温度差のある家になってしまいます。施工時には特に気を付けています。
断熱の継ぎ目や窓周り、設備配管などによる断熱材の穴開けについても、細心の注意を払っています。
C値とは、隙間相当面積を示し、家の気密性(隙間の大きさ)を数値で表したものです。数字が小さいほど気密性が高く、冷暖房効率も良くなります。
計算式は、家全体の隙間面積(cm²)を延べ床面積(m²)で割って算出します(単位はcm²/m²)。次世代省エネ基準では、
寒冷地で2.0 cm²/m²以下、その他の地域で5.0 cm²/m²以下とされています。
最近では断熱の重要性が広く認識されていますが、気密測定を行うハウスメーカーはまだ少数です。
全館空調を推奨する一方で、気密測定を行わない理由として、現場管理の細かさや職人の選定の難しさが挙げられます。
多くの棟数を販売する必要があるハウスメーカーにとって、気密の確保は難しいのかもしれません。
いくら優れた断熱材(グラスウール・ロックウール・セルロースファイバー)を厚く入れても、気密や防湿層が不十分では、壁内で内部結露が発生します。
水を吸いやすい断熱材(グラスウールやロックウール、セルロースファイバー)は、結露水を吸収し断熱性が損なわれるだけでなく、木材のカビや腐朽菌の繁殖を助長します。
健康被害も心配ですが、一番の懸念は、アンカーボルトや金物が腐食することです。
夏場の氷入りグラスの結露と同じように、冬の外気で冷やされた金物が室内の暖かい空気に触れると結露が発生します。
力がかかる重要な箇所に使われるホールダウン金物や筋かいプレート、アンカーボルトなどが結露すると、腐朽菌が繁殖し、地震などの際に金物の役割が果たせなくなる可能性もあります。
これから住宅をお考えの方は、断熱・気密・換気についてしっかりと理解されることをお勧めします。

さて、本題ですが、「みのりの家」の気密測定結果は、次世代省エネ基準の1/10程度である0.15 cm²/m²!(四捨五入で0.2と表記されています)

木工事もあと一息というところまで来ております。 完成見学会も11月に行います。
明日はいよいよ飯能市『岩沢の家』の地鎮祭となります。 今月末から基礎も着工するため、またブログの更新も遅くなりそうです・・・

こなから建築工房 藤岡


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