『狭山ヶ丘の家』気密測定を行いました!
2019.07.21 カテゴリ: 進捗
『狭山ヶ丘の家』では外張り断熱材の施工も終わり、サッシが入り電気や設備配管も終わったため気密測定を行いました。
『狭山ヶ丘の家』ではこなから建築工房初となる木製サッシを造作しております。
既製品の樹脂サッシに比べると気密が取りづらくなるのですが、棟梁やサッシ屋さんの丁寧な施工のお陰で良い結果が得られました。
C値とは隙間相当面積のことで、家の気密性(隙間がどのくらいあるか)を数値で表したものです。 この数字が小さいほど気密性が高く、冷暖房効率が良くなります。計算式は、家全体にある隙間面積(c㎡)を延べ床面積(㎡)で割って算出されます。(単位はc㎡/㎡) <br>次世代省エネ基準では、寒冷地2.0/㎡以下、その他の地域5.00/㎡以下とされています。
最近では断熱の大切さは耳にするようになりましたが、まだまだ気密測定を行うハウスメーカーは多くありません。全館空調長などは勧めるのになぜ気密測定を行わないのでしょうか?それには細かい現場管理が必要になり、職人さんも厳選しなくてはなりません。多くの棟数を販売しなければならないハウスメーカーさんにとっては気密を確保するのは厳しいのかもしれませんね。
いくら良い断熱材(グラスウール・ロックウール・セルロースファイバー)を厚く入れても室内の気密が取れていないと壁内で内部結露を起こします。グラスウールやロックウール、セルロースファイバーなど水を吸いやすい断熱材は結露水を吸い断熱性が損なわれるだけでなく、木材のカビや腐朽菌の繁殖を促します。
健康被害も心配ですが、一番心配なのはアンカーボルトや金物を使用している場所の腐りになります。夏場に氷の入ったグラスは結露します。それと同じように冬の外気で冷やされた金物が室内の暖かい空気に触れると結露を起こすのです。
力のかかる大切なところにホールダウン金物や筋かいプレート、アンカーボルトなどが使われており、ここが結露してしまうと腐朽菌が繁殖して実際に地震等が起こった時には金物の役割が果たせないなんてことも良く耳にします。これから住宅をお考えの方はきちんと断熱・気密・換気を理解されることをお勧めいたします。
棟梁をはじめ、関係業者の方々ありがとうございました!
こなから建築工房 藤岡