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これまでの仕事

坂の上の小さな家

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東京ゼロエミ住宅水準3/BELS/住宅性能評価:設計性能評価・建設性能評価 / 耐震等級3(許容応力度計算による) / 劣化対策3・省エネルギー対策等級4 / UA値0.32W/㎡K / C値0.3c㎡/㎡
平面計画は購入する際にいただいていた測量図に素直に従い、隣地境界線から500mmの離れが取れる形状に、その際の敷地は三角形、12坪でしたが確定測量が行われ現在の形となりました。
建築計画の途中で、北側の土地を買い足すことが出来たため駐車スペースを確保出来ました。
計画地は東京都内であり、建蔽率は50%、容積率も100%と狭小の土地であった為、かなり厳しい条件でしたので、プランの作成に当たり、狭さを感じさせないように開口部の位置を計画し、こんな土地でも快適で素敵な家が建つということを分かっていただきたいという想いで設計いたしました。
計画地の北側は崖地となっており、見晴らしがとても良く、隣家とも距離があったため、最大限景観を楽しめるよう計画しました。 しかし、前面道路の勾配がかなりきつく、坂下(北側)から登ってくる通行人に圧迫感を与えかねないと思い、計画高さを抑えることと、角が正面に来るように配慮しました。
通常の木造軸組みでの許容応力度計算では耐震等級3の確保と、希望する吹き抜けの大きさを実現できなかったためSE構法を採用しました。そのため耐震等級3の取得や吹き抜けを両立させることが出来ました。
外部空間を最大限楽しめる開口部。冷暖房を使用しない時期に窓を開けた際には、簾戸が網戸の役割も兼ねてくれます。
南側が高台となっているため、二階建てのお家が建っていて南側の採光が望めない立地でした。今回の用途はモデルハウス兼事務所ということもあり、北側の安定した光を取り入れる計画としたことで一日中柔らかな採光に包まれています。北側は地盤面がかなり下がっていることもあり、見晴らしも良くパソコンで疲れた眼を優しく癒してくれます。
本物の火の暖かさを感じられる薪ストーブと、打ち合わせ時に子どもたちがDVDや漫画を楽しめるように計画された階段下のヌックや、造作の家具により建物の形を活かしたキッチンと、庭の木々を楽しみながら読書やお酒を楽しめる憩いのコーナーなど様々な工夫を凝らしたインテリア計画です。
カウンターや床材には、近隣の埼玉県産材【西川材】を使用することで、運搬による二酸化炭素発生量の削減に貢献しています。

仕様

構造:在来工法 / 柱・土台:国産ひのき集成材 / 梁:米松集成材/ 外壁:国産杉無垢板張り / サッシ:夢まど(木製サッシ)/ 外張り断熱材 壁・屋根:ネオマフォーム 50mm / 壁・屋根 付加断熱:アクリアウール105mm / 基礎外:パフォームガード 50mm / 基礎内 付加断熱:ネオマフォーム 20mm / 屋根:ガルバリウム鋼板縦ハゼ葺き / 内部壁・天井:漆喰 / 床:1F 西川材杉無垢板・1F 西川材杉無垢板/ 造作材:杉無垢板/ 建具:すべて造作建具(シナ合板)

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所在地:東京都清瀬市 / 竣工:2024年02月 / 構造・用途:木造・戸建住宅 / 工事種別:新築 / 延床面積:30.52㎡(9.2坪) / 総工費2500~3000万円(諸費用・家具・外構まで含む)

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